焚火にまつわる、5つの距離。
それぞれの関係性を変える、焚火マジック。
ひとりでも、寂しくない。
例えひとりで焚火をしていても、孤独や寂しさみたいなのを感じない。パチパチ機嫌よく燃えているのを見ていると、頼もしい相棒のように思えるから不思議だ。こんがり燻された身体は、きっと焚火前より美味しくなっているハズ。
じぶんに素直になれる。
焚火をしていると、まるでもう一人の自分と話しているように、素直な言葉が浮かんでくる。ゆらゆら揺らぐ火煙が、モヤモヤを吐きだしてくれるみたい。ちっぽけな悩みは、立ち昇る煙とともに空の彼方へ飛んでいってしまったとさ。
お互い「いい人」に見えてくる。
焚火をはさんで座ると、ちょうどいい距離感が保たれる。真向かいでも視線は火に注がれるし、煙ごしの火照った顔は、たぶんお互い2割増しだ。無言になっても、焚火のBGMがあるから気まずくならない。
つまり、デートに使えるくらい良いムード。
フラットな関係が作れる。
焚火を囲んだ空間には、上座も下座もない。強いて言えば煙の流れる方向は「当たり」ってこと。みんな焚火のある中央を向いて、良い表情をしている。上昇気流が生まれるせいか、どんな会話もポジティブに聞こえる。
つまり、会議室より会議向き。
距離感ゼロ。
日が暮れると、あたりの景色が闇にとけて、自分自身の輪郭もぼんやりしてくる。時間も空間も曖昧になって、混然一体となる感覚は心地よい。
つまりもう、距離感なんて忘れてる。
Q:なぜ焚火をすると、心が落ち着くの?
火も人も(すべての生物は)炭素で構成された有機物である。炭素(C)が酸素(O2)と結びついて二酸化炭素(CO2)とエネルギーを生じる呼吸・代謝の仕組みは、物が燃焼するメカニズムと同じである。
焚火とは、ふだん目にすることのない「生命活動の実体化」なのだ。私たちは焚火に、自分の命のかがやきをみている。自然の中で赤々と燃える火を体感することで、根源的な安心と高揚を得ている。循環するエネルギーの一部となり存在がおだやかに肯定されていくことで、おのずと心が火解(ほど)かれるのだ。
Q:なぜ焚火を囲むと、関係性がよくなるの?
人類がまだ発火技術をもたなかった時代、落雷や山火事などでおきた火種はとても貴重なものだった。その種火を維持するため集団化・定住化がはじまる。やがて火をコントロールし、加熱調理が可能になると、栄養効率の向上→消化器官の縮小→脳の巨大化がおこり、言語がうまれた。
火を中心に語りあう濃密なコミュニケーションによって、共同体はより深く広く連携していく。薪や炭などの木質エネルギーが主要であった近代までは、山林を保全する地域コミュニティが機能し、循環型社会を担っていた。現代でも、火の求心性を尊ぶ祭りや神事が世界中に残る。 まさに火が人を進化させ、社会性を育み、文明をつくったと言える。
Q:なぜ焚火をくりかえすと、
いいアイデアが生まれるの?
個人に生じたエネルギーは、焚火をとおして内省・発露する【火解く】
→ 実体化したエネルギーが共鳴し、ひとつの運動体になる【結沸く】
→ 集積したエネルギーに個が感化され、再び内省がはじまる
→ プロセスはくりかえされ螺旋状のベクトルとなって、新しい力を生みだす【火らめく】
焚火によって内省と共感が加速的にうながされるため、本音で語りあえる雰囲気が短期間で醸成されやすい。チームビルディングや新規プロジェクトのキックオフなど、ビジネスを超えて様々なミーティングの場に最適である。さらにシーンを重ねれば、組織やプロジェクトの本質的な課題がみえてきたり、革新的なアイデアも期待できる。目にはみえないエネルギーを実体化し、連結・増幅することで、従来とは異なる有機的なアプローチやクリエイティブな思考が可能になるのだ。
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