焚火ディスタンス

焚火にまつわる、5つの距離。
それぞれの関係性を変える、焚火マジック。

焚火のちから

なぜ、焚火は私たちを変えるのか?
焚火の社会的効用と可能性を、自然科学と歴史の視点から紐解きます。

Q:なぜ焚火をすると、心が落ち着くの?

A:焚火は心と体を解きほぐし、根源的な「生きる力」をひきだすから。

火解く(ほどく)

< science >

火も人も(すべての生物は)炭素で構成された有機物である。炭素(C)が酸素(O2)と結びついて二酸化炭素(CO2)とエネルギーを生じる呼吸・代謝の仕組みは、物が燃焼するメカニズムと同じである。

焚火とは、ふだん目にすることのない「生命活動の実体化」なのだ。私たちは焚火に、自分の命のかがやきをみている。自然の中で赤々と燃える火を体感することで、根源的な安心と高揚を得ている。循環するエネルギーの一部となり存在がおだやかに肯定されていくことで、おのずと心が火解(ほど)かれるのだ。

Q:なぜ焚火を囲むと、関係性がよくなるの?

A:焚火は人々を惹きつけ、本質的なコミュニケーションをうながすから。

結沸く(ゆわく)

< history >

人類がまだ発火技術をもたなかった時代、落雷や山火事などでおきた火種はとても貴重なものだった。その種火を維持するため集団化・定住化がはじまる。やがて火をコントロールし、加熱調理が可能になると、栄養効率の向上→消化器官の縮小→脳の巨大化がおこり、言語がうまれた。

火を中心に語りあう濃密なコミュニケーションによって、共同体はより深く広く連携していく。薪や炭などの木質エネルギーが主要であった近代までは、山林を保全する地域コミュニティが機能し、循環型社会を担っていた。現代でも、火の求心性を尊ぶ祭りや神事が世界中に残る。 まさに火が人を進化させ、社会性を育み、文明をつくったと言える。

Q:なぜ焚火をくりかえすと、
いいアイデアが生まれるの?

A:個人と集団に連鎖するエネルギーが、ポジティブな創造性を育むから。

火らめく

焚火は、未来を灯す。

個人に生じたエネルギーは、焚火をとおして内省・発露する【火解く】
→ 実体化したエネルギーが共鳴し、ひとつの運動体になる【結沸く】
→ 集積したエネルギーに個が感化され、再び内省がはじまる
→ プロセスはくりかえされ螺旋状のベクトルとなって、新しい力を生みだす【火らめく】

焚火によって内省と共感が加速的にうながされるため、本音で語りあえる雰囲気が短期間で醸成されやすい。チームビルディングや新規プロジェクトのキックオフなど、ビジネスを超えて様々なミーティングの場に最適である。さらにシーンを重ねれば、組織やプロジェクトの本質的な課題がみえてきたり、革新的なアイデアも期待できる。目にはみえないエネルギーを実体化し、連結・増幅することで、従来とは異なる有機的なアプローチやクリエイティブな思考が可能になるのだ。

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